詩集『イタズラ事件』19歳の寂しき遠吠え カテゴリーの一覧

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かくて私は

かくて私は
気ままになった
されど
君を求める気持ちは
なお赤く
どぎつい夕陽だ

朝焼けのすがすがしさは
ない
心残りだけが
コートを着て
せまり来る夏に
汗をたらす

かくて私は
君に愛を告げた
恋は緑色に深く染まって
冷たい午後の陽射しに
喜びの風を踊らす
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たんぱく質

たんぱく質が頭の中に産まれて
結局全体がたんぱく質で覆われ
「頭に ケチャップ」が
「頭に たんぱく質」

パット咲いた文字が
いっつもつきまとって
自分の名前さえ
忘れる事さえ
簡単なのに

玉ねぎの食い過ぎで
つるっと禿げているのは
心の白さばかりナリ!!

或る日

加茂川沿いで
或る外人が
もう一人の狂人に
言ったものさ

「世界は
日本には大き過ぎる
そして君には
小さ過ぎる」

「瞳の中でうごめく
うじ虫達よ
君は
心が悪魔で
いっぱいだ」

加茂川沿いを
二人で歩いて
アルコール中毒の
レッテルが
みんなに
解った

想い

心をたれし
野良犬の
遠吠えは

今では
もう
遅過ぎる

心をたれし
辛らつな
狂い猫の
真っ赤な目は

今では
もう
食べ尽くした

月光は
暗い
陰りを
含んでいる

はたまた
汝への
曇り空は
もう
まいった

静かです
男は静かな動物です
猛り狂う時は
酒を友とした時
そして
君を頭がおかしくなるほど
愛した時

日なたぼっこは
男に似合うなあ
回る縄跳びに
光る風のアクセント
見てる男は
あまりにも
さわやか

少年達の休日

山に囲まれた
平たい駅に
降り立って
僕達は
幸せいっぱいの
リュックを
背負っていたね

みんなで
湖のほとりで
写真を撮って
きゃあきゃあ
心が転げ回ったねえ

青い心の少女

青い心の少女は
いつも首をかしげて
海ばかり見ていた

夜は
いっつもすきま風の吹く部屋で
君は投げやりな顔をして
煙草ふかす僕に
真実を話してくれた

青い心の少女は
いつも歌をはずませて
お空の遠くを夢見ていたっけ

傑作

脳裏に浮かぶものは何もない
空だ
真っ黒にゆがむ灰色の青空だ

白っぽいノートの切れ端を
また飲み込んだ
砕けたガラスの端端を
もう一度口に当てて
試してみる
真っ赤な涙のようなゲップ

べーっと
車は歩くなあ
遅すぎた鳩は
今にも消えそうだにゃあ

コタツまだ笑っている
どなっている紅茶の乱れた性交

月桂冠喰って
死を生きてしまえば
それですむ
世の中
まあー
イタリアのションコネリー

パリの祭りは京都の秋
十一月になったなら
お正月のお年玉
凧揚げして
海水浴
桜の花は散ったかい?

テレビは二人で見ると言う。
それなら、己は一人で見ると言うか!

船乗り

「女がほしい!」

叫んでばかりいた
真っ黒な鈍器が
この頃変だ。

赤くはれ上がって
みみずを
穴に集めている

もうすぐ五月の雨は
この白いぼやけた部屋にも
来るのだろうか?

またまた
友人の気まぐれが
鈍器の腐った
己という名の人間に
酒を浴びせに
やって来る

そしてはたまたそしてそして
君はさすらって
ここまでは来ない

ああーーーーー
青春のジェームスディーンは
フランネルのパジャマに
胸毛を包んで
ナイターの幻に
苦しみつつ

ああーーーーー
パリは
船乗りの澄んだ瞳に
真っ直ぐな太陽を
与えてくれるだろうか!?

黒いサングラスと
青いライターと
白い煙草を
君に向けて
僕は悩み続けるか!?

己の地球の片隅で
酔いしれる人間共の巣窟は
ちょっぴりいきり立って
君を情欲の指針に変えてしまう

「暗い目をしてすねていた」
風は君を乙女と言う
人々は君を「ふらちな」と言う
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